バラのスキンケア その1
古くから、その姿の美しさと香りのよさで人々に愛でられ、
花の女王として知られるバラ。
ドイツ語ではローゼといいます。
当ショップ名のインゲローゼというのも、もともとは
ドイツのちょっと古風な女性の名前ですが、
一部分、花の女王の名前にもあやかってもいるのです。
ヨーロッパではバラは、古代ギリシャ・ローマの時代から、
生活のさまざまなシーンで親しまれていたそうです。
宴会のときには、バラの花びらをまきちらしたり、
バラの花のジャムを食べたり・・・。
ローマ炎上で有名な皇帝ネロも、ことのほかバラを好み、
庭にローズウオーターのわき出る噴水を作らせたとか。
ギリシャ神話では、愛と美の女神アフロディーテ
(ローマ神話ではヴィーナス)の生誕の際に、
バラが地上に咲いたということですが、
15世紀のルネサンス期フィレンツェ派を代表する画家、
ボッティチェリの名画「ヴィーナスの誕生」では、
海から生まれ貝殻の上に立つヴィーナスに、
西風の神ゼフュルスが祝福のバラの花を撒いています。
音楽の分野でも、18世紀の文豪ゲーテの詩、
「のばら」(♪わ・ら・べ・は・みぃたぁりぃ~)
に歌われていますし、
近年では、第二次大戦後に名をはせた、
ドイツの美人女優でシンガーの、
ヒルデガルト・クネフの代表曲
„Für mich soll’s rote Rosen regnen“
(直訳:「私には赤いバラが降るはずなのに」)という
アンニュイなメロディーにのせて、
人生への軽い失望をうたう切ない名曲もあります。
いずれも、バラは美しいものの象徴として
描かれています。
かくのごとく、さまざまな分野で人々の心を
とらえてきた花、バラは現在、
世界中で2万種を超える品種が栽培されているそうです。
わたしの住むミュンヘンでも、
春先にガーデンセンターなどに行きますと、
用途別には花壇用、生垣用、グラウンドカバー用。
形では八重咲き、一重咲き、剣咲き、つるばら、
ミニチュアローズ、イングリッシュローズ。
香りの強いもの、香りのほとんどないもの。
色もチューリップの歌ではありませんが、
赤、白、黄色、
オレンジに縁取り、斑入り、などなど・・・
それこそさまざまなバラにお目にかかります。
その中でも、スキンケアの分野で特に重要とされるのは、
ダマスク・ローズ。
16世紀、十字軍遠征の際に、現在のシリアの首都ダマスカスから
ヨーロッパに持ち帰られたとされている、
八重咲きの香りの強い品種の、濃いピンクのバラです。
花は小ぶりながら、花びらの中に多くのオイル分を含み、
このオイルから、アロマテラピーやスキンケアに欠かせない
エッセンシャルオイル(精油)がとれます。
しかしながら、このバラのエッセンシャルオイルを
1キロ得るためには、3トンから5トンのバラの花びらが
必要なのだそうです。
ですから、バラの精油は、他のエッセンシャルオイルと比べて、
かなり高価なものになります。
それでも、400以上の有効成分を含み、
心を落ち着かせる精神リラックス効果、
女性ホルモンのバランス調整などの
多くの効用がある、バラのエッセンシャルオイル。
コスメなどの外用としても、保湿作用にすぐれ、
しわの予防・軽減などに高い効果を発揮し、
肌のタイプを問わずに使えることから、
エイジング世代には特におすすめしたい
アイテムのひとつです。
バラの精油の使用量では、世界でも最大規模と
いわれているのが、自然派化粧品のブランド、
ドクターハウシュカを展開するヴァラ(Wala)社。
ヴァラ社では年間900トンのバラの花びらを使用するため、
従来のバラ園に加えて、2年前から新たに
アフガニスタンにバラ園を作りました。
アフガニスタンといえば、度重なる紛争の舞台として、
なんだか殺伐としたイメージがありますね。
ヴァラ社は、それまではアヘン採取用のケシが
栽培されていた土地(!)に、
ドイツ世界飢饉救済プロジェクトの一環として、
バイオダイナミック農法でダマスクローズを植え、
風景も、土地の人々の生活をも安心で健全なものに
一遍させました。
ほかにも、年間1200キロのローズ・アブソリュート
(溶剤抽出された精油)を使用する、
オーガニック化粧品メーカーのヴェレダ社は、
数年来トルコに、有機農法のバラ園を持っています。
それ以前は、化学肥料や農薬を使っていたバラ園を
買い取り、土壌改善から推進しました。
これらのバラ園は、お肌にも環境にもやさしい
製品作りの最初のステップなのですね。
わたしたちがバラのコスメを使用することで、
世界も少しずつ浄化されていく・・・。
そんなことを考えると、ちょっぴりやさしい
気持ちになれたりして。
自然派オンラインショップ インゲローゼでも、
ばらのエッセンシャルオイルを使った
自然派コスメをたくさん取り揃えています。
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